鎺(ハバキ)について

本ページでは鎺の種類と素材について説明します

ハバキ(鎺)の種類

太刀ハバキ 刀ハバキ 台付ハバキ(だいつき)

その名の通り、太刀ハバキは太刀に刀ハバキは太刀以外の刀や脇差。太刀ハバキの多くは鎬筋あり、縦に鑢が施され、平肉がつかず一重ハバキとなる。

台付鎺は江戸時代大名が古刀にのみ付け、切羽と接触する部分にその台が接触する構造。

現在在庫にないため写真がご用意できるまでしばらくお待ちください。

一重ハバキ 二重ハバキ 

一重ハバキは一般的な鎺。二重ハバキはその名の通り、二重構造となった鎺で江戸時代に装飾目的で武家がつけることからはじまる。

一重鎺
二重鎺
二重鎺
無垢ハバキ、金着せハバキ

下の素材で説明

加州ハバキ、腰祐乗ハバキ他
加州鎺
腰祐乗
腰祐乗
庄内岩石鎺(庄内鎺は一文字が施されたハバキ 岩石鎺はこのような岩石模様が施されたハバキ)
画像が用意でき次第追加していきます。

ハバキ(鎺)の素材

銅(素銅・赤銅・緋銅)

その名の通り素材は主に銅ですが、この銅でも純度の高いものは素銅(すあか)、銅の純度の低いものは山銅(やまがね)、金を混ぜたものは赤銅(しゃくどう)と呼ばれます。写真の通り見た目の色が全く異なります。

素銅(すあか)

赤銅(しゃくどう)

銅に金を混ぜ発色処理(煮色仕上げ)することにより青黒い色になります。金の割合いから一分挿し(いちぶさし)、三分、五分、八分挿しにわけることができます。
↑この鎺は赤銅着せハバキで、銅に赤銅板を被せています。
下の写真は鎺ではなく鍔ですが、表、裏で赤銅・素銅(緋色処理)を使用したものです。
緋銅(ひどう)は純度の高い銅を熱しホウ砂の入った水で急冷することにより素銅よりも赤みがかった色がでる
銀(銀着・銀無垢)

銀着(ぎんきせ)

薄い銀板を被せたものを銀着せといいます。

銀無垢(ぎんむく)

銀無垢の無垢はインゴットの9999(フォーナイン)の意味ではなく、銀着せと区別された言い方で、一つの素材でできているという意味で使われます。925のシルバーは純銀が92.5%、割金が7.5%でこの割金は概ね銅が使用されております。950は95%純銀5%が割金です。銀無垢ハバキは純銀でも950でも925でも銀無垢ハバキと言われます。
金(金着・金色絵・金無垢)

金着(きんぎせ)

金を着せた鎺です。漆に金粉や金色の塗料を塗ったものは金着せではなく、金色

金色絵(きんいろえ)・金塗り(きんぬり)・金色塗り(きんしょくぬり)・金鍍金(きんめっき)

金鍍金も電気めっきから昔のやり方のアマルガム法の金鍍金があります。
また金に見えてもゴールド(AU)でない洋金などの金色の塗りもあります。

写真では金着せかわかりにくいもの

パッと見金着せに見えないものもあったのでここに画像を貼り付けます。
ちなみにこれは金着せ二重鎺で二重鎺はこのように外すことができます。

金無垢(きんむく)

銀無垢同様、純金という意味ではなく、一つの素材でできているという意味で使われます。弊社で貴金属測定器で調べたものは22金が多かったです。古いほど純度が高く最近作られたものは18金という傾向でした。24金が100%の純金であり18金(K18)は純金が75%(18/24)、割金が25%でこの割金は概ね銀と銅が使用されております。22金は91.6%が純金で8%が割金です。金無垢ハバキは純金でも22金でも18金でも金無垢ハバキと言われます。(写真なし)
その他のハバキ(木・鉄・真鍮)

その他(木・鉄・真鍮)

模造刀に使われている鋳造物、5円玉と同じ材料の真鍮、鉄、鉄の中でも刀工が刀身共に作成した共鎺、木でできた木ハバキがあります。(写真なし)

鋳造物は鎺の刃の部分や柄側面に鋳造跡があったり、内側を見れば見分けることが容易です。鑢がけや魚々子(ななこ)の模様だけ見ても作りが雑です。
金着せや銀着せ、塗りも柄側面を見たり、ハバキの内側を見れば簡単に無垢ハバキと見分けがつくと思います。
因みに無垢が良いわけではありません。現在、銀無垢ハバキと銀着せハバキで白銀師又は鎺師に製作をお願いすると銀着せの方が高くなります。製作不可が多くなっている印象があります。

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