見分け方が簡単なものから手にとって良く見ても見分けづらい膨れまでさまざまな状態で膨れは存在します
↓これは膨れと膨れ破れがある刀なのですが言われなければちょっとした鍛傷とか塵の付着にも見えるかもしれません。
膨れ(ふくれ)について
膨れはその名の通りフクれているから膨れです。
膨れの中には空気が溜まっていて、空洞、クレーター状となり見た目が悪く錆びが生じている場合もあります。この膨れの表面に穴が空いたり、破れたものを膨れ破れといいます。(膨れ破れの資料や目視以外で膨れの有無を見極める方法は最下部の有料コンテンツ内で見る事できます)
膨れ破れは一見鍛え傷のように見えるものもありますが、角度を変えてみれば凹んでいたり、シワになっており、これも同じく見た目が悪いものもあります。
折り返し鍛錬の時にしっかり溶接されてない部分です。
そのため刃にもできますし、平地、鎬地、棟、切先にも現れます。
膨れは基本的には研いでも直せるものではありません。
中が空洞だから研ぐ時に砥石を当てるとクッションのように微妙に凹み、砥石を離せば元に戻る(凸る)ため平らに仕上げようとしても平らになりません。(熱で修正する方法は表面を平らに出来きても空洞はあるので見た目だけの対処)
またさらに研ぎを進めれば、その膨れは破れ膨れ破れになります。仮に膨れ破れの下まで削ったとしても、新たに他の箇所に膨れが出る可能性もありますし、何よりそこまで研ぐと刀身の形状は相当変化してしまいます。
見た目上でも機能目線でもこのような理由から膨れは刀剣の欠点となります。
この膨れの形状はさまざまです。歪んでいて見た目の悪いものから真ん丸に近いものまで多様にあります。
しかしこの膨れと一見同じように見える「欠点ではない」ものもあります。
それは玉焼き、飛び焼き、丁子刃のような焼き頭の部分です。
それではどれが膨れでどれが膨れではないのか見極めが簡単なものから難しいものもあるので写真や動画で確認してみましょう。
膨れか膨れでないかを見分ける
まずは写真を見てみましょう。
これは刃膨れです。↓
↓これも膨れです。(ライトをピンポイント且つ適切な角度で当てないとなかなか映らない)
↓動画のように斜めにしてそこに光を当てると簡単にわかります。(↑この刀の動画です)
これは膨れではありません。↓
動画のように大きく凸となっておりませんが、僅かに隆起しています。
これは膨れではありません。↓
これは膨れではありません。↓
膨れの見極め方
膨れと膨れではないかの見分け方の一つとして、玉焼きなどの焼きから生じる凸は、その焼きの周りに刃文同様、匂口を構成する「沸」や「匂」が現れます。
逆に膨れはそれもなく、歪んだ凸やシワや凹みを伴った凸で現れることが多いです。
地が柔らかい古刀の丁子刃など、膨れではない凸が顕著に現れます。しかしほとんどの刃の部分がこのように凸となり、目立たないものですが、膨れの場合は一部が凸になるため目立つ特徴もあります。
しかしこう書いても 「例外」 が存在するのです。
周辺に沸や匂がある膨れが存在するのです。
このような一部の膨れは見た目で膨れか膨れでないかの判断が非常に難しくなります。
そもそも、それを膨れと疑わなければ気にもならないでしょうから、調べることもしていないはずです。
そのため見極めるためにはまず「違和感」の察知が必要です。
この違和感を察知するには多少の数(膨れとそうでないものを見てきた数)が必要でしょうし、仮に察知できたとしてもそれが果たして本当に膨れなのかどうかの証明も必要になります。
、、、この違和感を皆さまへ共有する方法はないものか、物理的な方法で膨れか膨れでないかを証明できないものか。
自分なりに考察、検証してみました。
膨れについて目立たないなら問題ないとお考えの方はそれで良いのですが、
できる限り膨れは避けたいという方のために
写真上で見極めるコツから目視以外の検査方法、膨れと膨れでない画像等の資料(画像計27枚、動画2本)をご用意させていただきました!
これを勉強すれば、ヤフオクやネットの写真上で「この刀、膨れでは?」と疑えるようになると思います。
申し訳ございませんが、この情報コンテンツは一般公開できないので、有料コンテンツとさせていただきました。
膨れの画像、膨れではない画像を多く見て、「膨れ」の回避にお役立てください。
平面画像だけでは見分けづらい膨れではございますが、コツを知り、数をみることにより選別力を高めるコンテンツとなっております。
↑サンプルです。コンテンツ内はモザイク加工はしておりません。
沸とはなんぞや、これだけでは不安、見た目以外の見極め方法が知りたい、もっと情報が欲しいという方への有料コンテンツです(画像計27枚、動画2本)
最下部のデジタル図書券(ライセンスキー)をご購入していただき、下の箇所に購入したライセンスキーをご入力してください。
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有料ではございますが、間違って膨れや膨れ破れのある刀を購入するリスクや損失を考えれば非常に安いと思います。
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いかがだったでしょうか。
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