新々刀列位

「刀剣要覧」と「日本刀工辞典」の各新々刀列位です。

刀剣要覧は古書(本朝鍛冶考、掌中古刀銘鑑、新刀弁疑等)からの抜粋と選定区別、日本刀工辞典は古書によらず著者の私見を交え刀工をランク付けされたものと記載されております。

刀一振り一振りの評価ではなく、あくまで刀工の参考資料の一つとしてご覧ください。(刀鍛冶目線で考察すれば、当然刀工により技量は違うも、同じ刀工でも決して同じ刀は作れません。出来の悪い失敗作もあれば、狙った通りの傑作、まぐれの傑作もあり得るからです)

新々刀位列(刀剣要覧情報)

最上作から中上作の四段階

新々刀編は著者飯村嘉章氏が古書によらず選定区別したもの。
最上作
清麿山浦直胤大慶正秀(初代)水心子行秀左
上々作
是一石堂運寿貞一(初代)月山真雄山浦直勝次郎太郎
永貞御勝山信秀栗原徳鄰(初代)市毛正繁手柄山
正幸伯耆守正義(二代)主税佐宗次(初代)固山元平(初代)薩陽士
上作
氏繁(二代)手柄山兼定
(十一代)和泉守
兼虎山浦清継清人門
清人斉藤国秀米沢
加藤
貞吉月山繁武三木
助高尾崎源吾助共直江助政直江祐包横山
祐永加賀介宗寛泰龍斉鷹諶たかのぶ
黒田
忠吉(六代)肥前
忠吉(八代)肥前胤光心慶綱俊(初代)長運斉綱俊(二代)長運斉
綱英加藤英義藤枝太郎寿実眠龍子寿隆河村三郎
寿格浜部直勝荘司弥門直秀荘司永弘周防
長信高橋長道三善徳勝勝村久義清水
秀国加藤正明城慶子正雄鈴木次郎正次水心子
正俊鬼晋麿
(秡国)
正直上総正秀(二代)白熊正行笠間
正義(初代)良助昌直松村元興松軒元武薩摩
義隆逸見
中上作
昭忠越後三条有功ありこと
正三位
氏貞松山氏春青江
氏吉阿波円真羽山一定池田一直佐藤
一則信濃一秀池田勝国加賀後代包蔵(七代)仙台
包則宮本兼定(十代)会津兼友(五代)会津兼友(六代)会津
兼友龍眠斉清繁延寿清秀近江守金道(六代)伊賀守
金道(七代)伊賀守金道(十代)伊賀守国勝文珠国定陸奥
国武大和大掾国武三河国輝和泉大掾国秀延寿太郎
国秀円龍子国房小野国村延寿国良伊予
定行豊後鬼丸貞俊佐々木貞晴剣龍子貞光平安城
貞宗大隅繁寿宮口繁栄しげひで
丹波
寿命後代
助包前田助信直江助則一徳斉助則出雲
助秀桑山祐利筑後祐成横山祐信横山
祐春水戸祐平横山祐光横山祐芳阿波
鷹俊播磨忠国一乗子忠正細川忠義細川
胤明堀井胤吉堀井玉英双龍子近則善定
継平近江守綱信赤間綱広
(十二代)相模
綱広
(十三代)相模
寿綱因幡寿秀眠龍子俊一運寿俊胤宮津
友重後代藤島友英舞鶴朝尊ともたか
南海
直景同田貫
直利田川直寿越中直長肥後直格なおのり
三品
直広小林孫六直正越前守直道丹後守直宗源
直吉同田貫直吉眠龍子直吉常陸長寿大原
信一運寿信連のぶつら
岩井
徳兼水戸徳正水戸
徳宗水戸久国信国久幸川井秀近土佐
秀弘土佐秀方ひでまさ
土佐
秀光土佐秀世水心子
広房義明斉広光大隅守弘元古山寛重刈谷
寛次泰龍斉宝寿加藤正明東肥正蔭源
正一一心子正勝勝村正国加藤正国加賀
正国井上正隆天龍子正忠秋田藩士正次桜井
正照甲陽正利多田正長細川正則備後
正秀正次子正平下野正広(六代)肥前正弘駿河守
正弘直心子正房(四代)薩摩正光近江守正光大和守
正光安芸正守細川正行太龍子正幸長門
正吉井上正賀まさよし
津軽
正義見虎政常(七代)美濃守
将応まさのり
稲垣
道辰みちとき
会津
光昌信国宗明一関士
宗次二本松宗俊固山宗平固山宗平一進斉
宗広同田貫宗昌出羽宗義笹山臣元長青木
元平(二代)薩摩元寛奥盛貞豊後盛近小林
盛俊栗原盛俊青龍子安国筑前左安常波平
安利波平安則一平安泰やすひろ
二本松
安行大和守
安代やすよ
波平
行清一文字行周ゆきちか
波平
行秀荒川
行安波平幸国高橋幸治浜部吉明草野
吉包肥前吉道(七代)丹波守吉幸伯耆守義勝水戸
義国米沢義忠神龍子義次雲龍斉義則細川
義規細川義弘中山義房円龍子義昌信国
中作

中上作までの区分のため該当なし

新々刀位列(日本刀工辞典情報)

同じく「最上作」から「中作」の五段階

明和-明治年間、1764-1875年

日本刀工辞典(新刀編) 著者 藤代義雄から引用
最上作
山浦清麿大慶直胤水心子正秀左行秀
大和守元平
上々作
栗原信秀月山貞一伯耆守正幸固山宗次
次郎太郎直勝細川正義山浦真雄市毛徳鄰
運寿是一手柄山正繁
上作
浜部寿格浜部寿実南海太郎朝尊宮本包則
会津兼定和泉守兼定逸見義隆肥前忠吉(六代)
肥前忠吉(八代)泰龍斎宗寛長運斎綱俊(初代)高橋長信
勝村徳勝(初代)鈴木正雄水心子正次城慶子正明
水心子正秀(二代・白熊入道)月山貞吉斎藤清人川井久幸
尾崎源五右衛門助隆直江助政横山祐永
中上作
池田一秀入道龍軒米沢宝寿舞鶴友英長運斎俊一
河村寿隆浜部寿幸刈谷寿秀善定近則
山浦兼虎日置兼次妙一兼先草野吉明
伯州吉幸丹波守吉道(京・後代)細川義規加藤義国
筑前信国義昌長谷部義重中山一貫斎義弘震鱗子克一
駒井慶任細川忠義黒田鷹諶堀井胤吉
堀井胤明心慶胤光長運斎綱俊(二代)米沢綱倫
赤間綱信加藤綱英相州綱広(十三代)近江守継平(三代)
近江守継平(四代)棟梁長道弥門直勝柳川直安
左兵衛介直道荘司直秀御勝山永貞周防永弘
固山宗俊久保田宗明精壮斎宗有固山宗平
手柄山氏繁運寿信一橘信連赤穂則之
勝村徳勝(二代)水戸徳宗仙台源兵衛国包仙台栄助国包
東叡山国吉予大州国良延寿国宗宮崎国重
肥後国秀一平安村波平安明越前康継(八代)
多田正利岩井鬼晋麿正俊勝村正勝森岡正吉
細川良助正義(初代)薩州正良(四代)笠間正行天然子正平
細川正守松村昌直陸奥守将応羽山円真
藤枝太郎英義彦坂紹芳水生子昭秀佐々木貞俊
久留米清秀波平行周大和介行安水翁子行秀
野州行秀筑前信国光昌一帯子三秀筑前信国重包
沢原重胤白川重秀宮口繁寿平安城広光
陸奥介弘元天竜子久一清水久義氷心子秀世
角大八元興入道松軒元興奥元武青木元長
奥元安大和守元平(二代)奥元寛清心斎盛近
直江助共久留米祐利横山祐包(初代)吉川祐芳
横山祐直横山祐信五十六代孫祐定潜竜子祐定
横山祐光伊勢守祐平細川正徳
中作
鈴木八郎治國米澤晴(靑)吉運壽俊胤長運齋俊宗
土州勝廣包藏(後代)龍眼齋兼友関兼壽
仙臺兼次志津三郎兼氏鶯谷義忠山浦義継
富士義宗細川義則加藤義正一貫齋義通
谷山義純源良近儘田喜照忠國(四代)
出羽忠秀雙龍子玉秀綱廣(十四代明治頃)柏原継平
萬歳継秀松山長之赤間直信小林直廣
一龍齋永吉見龍子宗次中島氏詮高橋信秀
水戸徳兼豫州國勝延壽國吉延壽國泰
延壽國昌荏原住國重米澤國秀竹中邦彦
播州安儔波平安行江戸康継(八代)加州泰平
片倉正晴源正蔭粟田口正吉結城正武
天龍子正隆大和介正次細川正規田村正行
三品正道藝州正光土州正滿正秀(三代)
玉鱗子英一小林英道龍泉子驍邦坪内定保
剣龍子貞晴隅州貞宗沖貞之松井貞英
岩野道俊会津道安讃州盈永板垣重次
三品廣房泰龍子寛次一専齋寛重岩本盛俊
長州盛秀横山祐包(二代)横山祐高

刀剣要覧(第19版)と日本刀工辞典から引用しております。あくまで参考資料の一つとしてご覧ください。

目次
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